どうも、颯介です。
今回も、日々の出来事の中で気になったことについて、独自の視点でどんどん切り込んで行きたいと思います。
それでは、さっそくまいりましょう!
さて、今回取り上げるのは、セファス・バンサー(Ce’phas Bansah)氏についてです。
セファス・バンサー氏は、ドイツで自動車整備工として働きながら、自分の国ガーナでは、30万人の部族の民を統治する王様だということで、非常に興味深い方です。
ドイツで働きながら、ガーナにいる自分の家臣達への連絡は、無料通話・チャットソフト「skype」を使って行っているとか(笑)
数年前から話題になっていたようですが、私はつい最近になって、セファスバンサー氏のことを知りました。
王様という地位を持っていながら、海外で自動車整備好として働きながら、Skypeを使って家臣に指示を出して国を統治しているという特異な働き方をしていることから、一部では、「ノマドスタイルの王様」といわれているようです。
私自身もとてもセファスバンサー氏に興味がわきましたので、彼の経歴やプロフィールについて調べてみました。
そして、なぜ、王様でありながら、このようなスタイルで働き国を統治することになったのか、その経緯や理由についても探っていきたいと思います。
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セファスバンサー氏のwiki風プロフィール
出典:http://www.dailymail.co.uk/news/article-3527951/King-road-African-ruler-German-mechanic-fixes-cars-not-ruling-people-Skype.html?ito=social-twitter_mailonline
名前:セファス・バンサー(Ce’phas Bansah、Togbe NgoryifiaCéphasBansah)
性別:男性
生年月日:1948年8月22日
妻:Gabrielleさん
子供:Michael Kwekuさん、Carlo Kokuさん、Katharina Akosuaさんの3人
出身国:ガーナ
住所地:「ルートヴィヒスハーフェン・アム・ライン(Ludwigshafen am Rhein)」(ドイツのラインラント=プファルツ州にある都市)
職業:ドイツ自動車整備工 兼 ガーナ(Ghana)の有力部族「エウェ(Ewe)族」の王様(霊長)
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セファスバンサー氏の経歴
ガーナの有力部族「エウェ族」の部族で、ホホエ王の孫として生まれました。
大家族に囲まれて成長を遂げます。
1970年から、ドイツの「ルートヴィヒスハーフェン・アム・ライン(Ludwigshafen am Rhein)」(ドイツのラインラント=プファルツ州にある都市)に、農業機械の修理について学ぶために留学をします。
セファス・バンサー氏は、歌の練習をしながら、ディスコやクラブで歌いながら、お金も稼いでいました。
ボクシングにも取り組んでいた、1975年には、地区のフライ級のチャンピオンにもなりました。
そのまま、ドイツで就職をして自動車整備工として働きます。
また、家庭を築き、幸せに暮らしていました。
1992年、部族の王であった祖父が亡くなったとの急な電報が母国から入り、急遽王位を継承することになりました。
セファスバンサー氏には、父も兄もいたので、通常では王位が回ってこないと思っていたのですが、部族特有のある理由(後述)により、父や兄ではなく、祖父からセファス・バンサー氏に王位継承権が回ってきたのです。
セファス・バンサー氏自身は、王位が自分に回ってくるとは認識していなかったため、留学していたドイツでそのまま就職して、現地で家族までもうけていたわけです。
王様の地位に就くことになったなら、通常は、ドイツでの自動車整備の仕事をやめて、ガーナに帰国し、自分の部族であるエウェ族を直接統治するところだと思います。
ところが、彼は、ガーナには帰国せず、ドイツから、無料通話・チャットソフトである「skype」を使って、家臣に連絡をとり、王としての指示を与えているのです。
インフラ整備をしたり、部族間の争いを調停したりとテクノロジーを用いた、いわば遠隔操作により、30万人もいる部族を統治しているというのです。
数ヶ月に一度は、自ら母国であるガーナに戻っているとのことですが、この帰国のタイミングでは、陳情に来た民衆が数百人も列を作ると言います。
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父・兄を飛び越えて王位継承した理由
セファス・バンサー氏は、存命中の父や兄を飛び越えて、先代の王であった祖父から直接王位を継承しました。
通常なら、父や兄に先に王位継承権がまわってくるべきところ、それを飛び越えて、セファス・バンサー氏が王位を継承することになったのには理由があります。
その理由というのは、左利きの人は王位継承をできないという部族の伝統があったからです。
そして、父や兄は、なんと二人とも彼ら二人は左利きだったので、王位継承がかなわず、祖父が亡くなった時に、セファスバンサー氏に王位継承権が回ってきたんですね。
「まさか」と思われるような、思いがけない理由ですね。
しかしながら、元々父や兄が左利きだったことは、セファス・バンサーさんはわかっていなかったんでしょうか。。。
でもまあ、わかっていなかったからこそ、ドイツで就職したり、家庭を築いたりしているわけですよね(笑)
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セファス・バンサー王自ら歌うCDも出版・販売
セファス・バンサー王は1970年代には、歌の練習をしながら、クラブやディスコで歌ってお金を稼いでいたと言います。
そして、これまでに6枚のCDも出しているそうです。
以下は、セファスバンサー氏が出演している「アフリカ党(African Party)」というグループの公式ミュージックビデオです。
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iphoneの広告などにも出演
セファスバンサー氏は、Apple社 iphoneの広告にも出演したことがあります。
以下の写真はニューヨークの地下鉄の駅のようです。
出典:セファスバンサー氏ホームページより
Riemer & Hartmann KG社のPRビデオにも出演されているようです。
自動車整備をしている企業のようですので、おそらく、セファス・バンサー氏が勤めている会社なのかもしれません。
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セファス・バンサー氏のホームページ
セファスバンサー氏は、ホームページも運営しています。(ドイツ語のようです。)
このホームページでは、王としての業績やガーナやエウェ族の紹介をしているほか、自ら出演しているミュージックビデオやコマーシャル、楽曲についても紹介しています。
その他、ホームページでは、寄付なども募っています。
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さいごに
アフリカで部族の王をしながらも、ドイツで自動車整備工として働いているのは、本当に面白い経歴だと思います(笑)
ITツールの発達している現代ならではで、こんなこともあるんだなぁと興味深いことだなとしみじみ感じます。
まあ、社長が自らはほとんど出社せずに、遠隔で指示を出してうまく回っている企業もあるだろうことを考えると、技術的にはもちろん普通に可能だとは思います。
とはいえ、王様と自動車整備工を兼任という異色のプロフィールがとっても深いですね~
先進国であるドイツの地で生活をしているからこその、伝統にとらわれない破天荒な統治で、これからも素晴らしい業績を残されていくことと思います。
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