クレジットカードやカードローンを作るとき、意外と入力欄が多くて戸惑いませんか?
とりわけ「出向先の有無」というところは、簡単そうに見えて思わず悩んでしまう方が多いのです。
そこで今回は、この「出向先の有無」にフォーカスし、正しい記載方法や気をつけるべき点をわかりやすくまとめてみました!
「出向先の有無」とは? 基本的な定義と記入の考え方
まずは「出向」という用語についておさらいしておきましょう。
出向とは、「A社に籍を置きつつ、実際の業務をB社でする」などの形態を指す働き方です。例えば、親会社(A社)からグループ企業(B社)に出向している場合は、A社が「出向元」、B社が「出向先」という関係になります。
では、クレジットカード申込書などでこの情報が必要となる理由は、主に以下の3点といえます。
- 収入源の確認:給与がどこから出ているのかをチェックするため
- 勤務実態の把握:どの会社に実際行っているかを確認するため
- 緊急連絡先の特定:万一の際、どの法人に連絡をすれば良いかを確定するため
出向しているときの正しい書き方と要チェック項目
もし出向の事実があるなら、申し込みフォームの「出向先の有無」で「あり」を選びます。そして重要なのは、出向元と出向先の両方を正確に書くこと。
- 出向元:人事上あなたが所属している企業
- 出向先:実際に日常的に勤務している企業
ここで気をつけたいのは、給与の支払い形態がケースによって異なる点です。
- 出向元が給与を全額支給している
- 出向先が全額支給している
- 出向元・出向先から分割して支給されている
記載するとき不安がある場合は、人事担当部署などへ確認するのがおすすめです。
出向していない場合の書き方と注意しがちな例
出向に該当しないなら、「出向先の有無」は「なし」にチェックし、普段の勤務先の情報だけを記せばOKです。
ただし、以下の状況で勘違いされやすいので注意が必要です。
- 支社や支店で勤務しているだけのケース
- プロジェクト単位で別の事業所に常駐しているだけのケース
- 在宅メインで仕事をしているだけのケース
上記は通常「出向」扱いではないため、通常通り本来の会社名を記入すれば問題ありません。
申し込み用紙の形式差と対処法:カード・ローンごとの書き方
実は、カード会社やローン会社ごとに、「出向先」記載欄のフォーマットが若干違うことがあります。
- 「出向先の有無」自体の項目がない
- 「現在の勤務先」と「所属」が別々になっている
- 「実際に勤務している企業」を書く欄だけ設けられている
この場合でも、基本の考え方は「自分の所属先と勤務実態を正確に伝える」という点。
特に最近は、「所属会社」と「勤務先」を分けて書く用紙が多くなりました。
出向中の方は、
- 所属会社 → 出向元
- 勤務先 → 出向先
という形で書くのが一般的です。
また、働き方が多様化している今では、
- 複数企業を兼務している
- 副業でいくつかの法人と契約している
- フリーランスとしていろんなクライアントと取引している
など、いろいろな状況が考えられます。その場合は、最も収入を得ている企業や実質的な就業先をメインに書くのがセオリーです。
まとめ
申し込み用紙を記入する際に迷ったら、以下の行動を取ると良いでしょう。
- 人事担当に問い合わせる
- カード会社やローン会社のカスタマーサポートに相談する
- オンラインの場合はFAQやガイドを確認する
申込フォームへの記入はちょっと面倒に見えるかもしれませんが、実は審査をスムーズに進めるための大事なステップ。きちんと情報を明確にして伝えることが、後のトラブルを避ける近道にもなります。
時間をかけてきちんと確認すれば、結果的に自分も手間を省けます。もし詰まったら、一度冷静になって「本当の所属先はどこか」「実際に働いているのはどこか」を再度整理してみてください。それがスムーズな手続きにつながる秘訣です。
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