じゃがいもの皮が緑色や黄緑色に変わると、体に悪い影響が出ることがあるんです。変色した部分には、「ソラニン」という天然毒が含まれていて、これが原因で体調が悪くなることがあります。変色したじゃがいもを食べると、吐き気や頭痛などの不快な症状が出ることがあります。
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じゃがいもの皮が緑色に変色する原因
そもそも、なぜじゃがいもが緑色に変色してしまうのでしょうか。
その主な原因は、太陽光や蛍光灯などの光にあたることです。
買ったばかりのじゃがいもは、十分な冷暗所で保存することが望まれます。
ただし、冷蔵すると糖の濃度が上がり、揚げたり炒めたりする際に有害物質である「アクリルアミド」が増加する可能性があるため、注意が必要です。
このような理由から、じゃがいもの適切な保存場所としては、涼しくて暗い場所が適しています。
さらに、自家製の未熟な小さなじゃがいももソラニンを多く含むことがあるため、注意が必要です。
ソラニンやチャコニンの摂取とその危険性
ソラニンやチャコニンは、じゃがいもの芽や緑色の皮の部分に多く含まれています。
通常のじゃがいもは100gあたり平均7.5mgのソラニンやチャコニンを含みますが、その3~8割が皮周辺に分布しています。
変色した緑色の部分には、100gあたり100mg以上のソラニンやチャコニンが含まれていると言われています。
これらの毒素を多く摂取すると、吐き気、下痢、嘔吐、腹痛などの症状が現れ、摂取量によっては致死量に達する可能性もあります。
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じゃがいもの安全な調理と保存方法
では、緑色のじゃがいもを食べないための対策はどうすればよいのでしょうか。
まず、調理時には芽や緑色の部分をしっかりとカットすることが大切です。また、じゃがいもは基本的には皮をむいて調理することが推奨されています。
加熱してもソラニンやチャコニンは十分に分解されず、未熟な部分には依然としてこれらの毒素が残存するため、注意が必要です。
安全な調理方法
- 芽や緑色部分はカットする: じゃがいもに芽や緑色の箇所があった場合、しっかり取り除くことが大切です。芽や緑色の部分のまわりも、厚めにカットしましょう。
- 皮をむいて調理する: じゃがいもは、基本的に皮をむいて食べてください。とくに未熟なじゃがいもを皮ごと食べることは、避けましょう。
安全な保存方法
保存方法も重要なポイントです。適量を購入し、涼しくて暗い場所に保管することで、芽や緑色の発生を抑えることができます。
じゃがいもは冷蔵庫に保管せず、約10℃の涼しい場所が最適です。
さらに、エチレンガスを発生させるりんごと一緒に保管すると、発芽を防ぐことができます。
注意点: じゃがいもの傷ついた部分や傷が含まれている場合、ソラニンが多く含まれている可能性があります。加えて、じゃがいもの保存時に害虫によって傷がつくこともあるため、慎重な取り扱いが必要です。未熟な場合や見た目で判断が難しい場合は、大量に食べないように心掛けると良いでしょう。
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まとめ
緑色や黄緑色のじゃがいもの皮にはソラニンが多く含まれ、これを摂取すると体調不良や重篤な症状が現れる可能性があります。
安全な食事のためには、適切な調理と保存方法、そして栽培時の注意が必要です。
じゃがいもを美味しく安全に楽しむために、これらの対策を講じることが重要です。